私がタイ人をターゲットにした理由

2004年12月26日、プーケットの自宅でベットの上にいた私は、緩やかな長い揺れを感じました。
すると間もなくして耳慣れない水の音。
エアコンから水漏れしているんだろうと踏んでいた私が目にしたものは、ドアの隙間から絶え間なく入り込んでくる茶色い水。
カーテンを開けると、家の間に止めてあったバイクは水没し、ビーチチェアが浮いている。
ダイビングのタンクやサーフボードが散乱し、
昨夜までのものとは全く異なる風景が私の目の前に広がっていました。

水をかき分けアパートを出ていく欧米人に、窓から「What’s happening?」と聞いても
「I don’t know!」と返答されるばかり。

これが「スマトラ沖大津波」と知ったのは、それから1時間後のことでした。

とっさに数着の洋服、貴重品、水をリュックに詰め込み、着の身着のまま家を出ました。
生まれて初めてのヒッチハイク。
止まってくれた車の運転手の方が、ラッキーなことに日本人で、
「私日本人だから、早く車に乗りなさい!逃げないと大変なことになるよ!」と。

車の中にはタイ人の奥さんと小さな息子さん。
聞くと、プーケットでお土産屋さんを経営されている方とのことでした。
その方から何が起きているのかを聞き、鳥肌が立ったのを覚えています。

その方はこれから知人のお宅へ行くところというので、
私は高台で下してもらい、そこで別れたのでした。

タイに住んで、まだ2か月。
言葉も流暢に話せず、途方に暮れていた私に、周りにいたタイ人が声を掛けてくれました。
「マイペンライ、マイペンライ!」

タイ語で「大丈夫、大丈夫」と。

そこでバイクタクシーの運転手さんを見つけ、交渉の末、
何とか友達の住む街まで連れて行ってくれることになりました。

友達の住む街はプーケットの中でも一番にぎやかな街。
もちろんビーチ沿いですが、借りていたアパートは海からも離れていて高台に位置していたので、
きっとそこなら大丈夫であろうと踏んでいたのです。

海に近づくにつれ、山へを逃げて来る車やバイクが増えてきます。
この坂を下れば友達のアパートに着くというとき、誰かの叫ぶ声!
「Big wave is coming!」

まるで映画の「ディープ・インパクト」さながら、人の波が押し寄せてきました。

バイクタクシーも結局途中で下されてしまい、人の波を押し分けながら
何とか友達の住むアパートに着いた途端、ほっとして泣き崩れてしまいました。

いつもご飯を食べに行った食堂のお姉さんも、
ビーチで世話を焼いてくれたお兄さんも亡くなりました。

それから暫くの間は、棺を乗せたトラックが街を行きかい、
いたるところでお葬式が。。。

日本に帰るべきか、このままプーケットに残るべきか迷った私は、
一旦日本に帰ることを選びました。

1か月ほど日本に戻り、やはり元気になったプーケットを見届けたい!
と思い、必要な手続きを行い、再びプーケットへ戻りました。

それから1年。私はプーケットの復興の早さに目を見張り、そしてタイ人の生命力を知りました。

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ちょうど津波から1年。
私は日本へ正式に帰国しました。

その後もその稀有な経験が忘れられず、いつかタイ人に恩返しがしたい、
タイと日本を繋げる仕事をしたいという気持ちが、自分の中で日に日に大きくなっていったのです。

そんな折、2013年にタイ人の観光ビザが緩和されたことを受けて、
多くのタイ人が日本へやってきているという事を知りました。

やっとタイと日本を繋げる仕事ができるかもしれない!

訪日タイ人旅行者向けの事業??

それからタイ人インバウンドの事を調べる日々が始まりました。

まだまだ中国人の爆買いが叫ばれる中、タイ人は何をしに日本へ来るのだろうか?
すると以外なことがわかりました。

タイ人の目的は買い物ではなく、「日本の伝統文化や日本人と触れ合いたい」ということだったのです。
日本食はもちろん、地方へ行ってよりディープな体験をしたいと。

面白い!!

ならばできるだけ多くの訪日タイ人旅行者に、楽しく素敵な思い出を作ってもらいたい。

そのためには私たち日本人の受け入れ体制を整えるのが一番良い方法なのかもしれない。

受け入れ体制を整えれば、今までとは違う日本の魅力にきっと気づいてもらえる。
もしそれが実現すれば、地方も活気付くんじゃ?

日本人もタイ人も、英語は第二言語。

お互い流暢な英語は話せないかもしれないけれど、それが逆に良いコミュニケーションになるのかもしれない。

そんな事を考えていたらワクワクが止まらなくなってしまったのです。

人によっては「何でタイ人なの?」って思われるかもしれません。

インバウンド事業での収益だけの事を考えたら、もっと多くのターゲットを取り入れた方が
良いということはわかりきっていることですが、
私はタイが好きなんです。

私の大好きなタイ人に、もっと日本を、日本人を好きになってもらいたいんです。

それが、私がタイ人をターゲットに選んだ理由です。
タイ人インバウンドで街を一緒に活気づけませんか?

そんなお手伝いがしたい。

ご興味がある方は下記のアドレスへご連絡いただければと思います。

info@jayscompany.net

一緒にタイ人インバウンドを盛り上げましょう♪

 

関 恭子

“私がタイ人をターゲットにした理由” への1件のフィードバック

  1. 昨晩深夜遅くにメールした者です!

    昨日は、お酒飲みながらネットサーフィンしてメール送ったので f^_^; ちゃんとしたのが送れてないので再送致します。

    大阪で居酒屋を営んでおります。 その余暇の中で、旅行が好きで色々な国に遊びに行くのですが、学生時代の友人に誘われ始めてタイを訪れたのが約5年前ぐらいです。
    初めての訪泰が、記録的な大洪水の最中で、渡航自粛が出ている中で、バンコクは大丈夫だ!という少ない情報の中での渡航で、タイ航空の深夜便がお客様が20〜30人しかのってないという、貴重な体験をした後、行くたび行くたびに、テロが起きたり、ルンピニー公園が選挙の人達のテントで埋め尽くされ観光できずスクンビット周辺が道路閉鎖されたり、深夜外出自粛命令の時だったり、クーデタの真っ最中だったり…
    その都度、その都度タイ語も英語もできない私は、現地友人や街の人達の身振り手振りや、Google翻訳で、幾度となく助けられてきました。

    年に5回ほどタイに行くのですが、日本に住む友人のタイ人の紹介で、『友達や従兄弟達がココに住んでいるから彼らが面倒見るから大丈夫だ!』と言われ1回目の訪泰からずっと都会で遊ばず、バンコクのはずれのダウンタウンの一般的なタイ人達に助けてもらい今もなお交流を続けています。 彼らは、とても勤勉なタイ人で、ちっさな屋台を経営したり、カオマンガイ屋さんや、工務店の社長だったり、タクシードライバーやナースさんで、色んな友人がいて言葉が解らないけれど、いつも彼らの村で一緒にご飯を食べ一緒に生活させてもらってます。

    それがこうじて友人のタイ人と、居酒屋と別に大阪でタイ料理屋を経営しています。 タイ語はコレと言った勉強はしてないのですが、独学で少しだけ話せます。(例えるならば、4~5歳児ぐらいの会話しかできませんが)

    そしてそれとは別に、一緒に働くタイ人の親族が、大阪梅田周辺に30人ぐらい居まして、その方達との交流もあり皆さんお友達で、彼らそれぞれ、梅田周辺のタイレストランやバーなどで働いていて、日本語が読めなかったり、手続きが難しいからと、彼らのビザや税金、永住権取得などのお手伝いをしています。 只々、タイが好きだという事と、一緒に働くタイ人シェフが好きだと言う理由だけで、全くの無償ボランティアです。

    駅前にある居酒屋の方にインバウンドのお客様も多く、どちらの国か聞くと『タイ人だ!』と言う方がいらっしゃって、片言のタイ語でお話ししてるウチに、何度も来店されるようになり、仲良くなって話を聞いていくうちに、タイの国内チャンピオンで日本にツアー参戦中のプロゴルファーだったり、日本酒が好きで京都のお店の方からのご紹介でみえたタイ人のお客様がタイのプロカーレーサーだったりと、今もなおFacebookなどで毎日のようにやりとりさせてもらえる友人もでき、これもカタコトしか話せないタイ語で交流できたおかげだと思っているところに、昨日ネットサーフィンしてたら偶然こちらのサイトを発見し、共感したので、つい興奮して酔ったままメールを差し上げてしまった次第です。

    どうか、お仲間に入れて頂きますと嬉しい限りです。

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